居心地のよい住まい

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2015年 10月 19日

風通しのよい家とは

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住まいを新築する時には皆さん風通しの良い家にしたいと考えると思います。

では風通しの良い家とはどんな家なのでしょうか。
昔の農家の典型的な間取りは田の字型といわれるもので南側に客間を二部屋並べ、北側に食堂、寝室を並べたもので開放的でした。。
昔の家は本当に夏を旨として建てていたので柱と柱の間が間戸ということになっていたのですから北も南も大開口がありました。
そして敷地も比較的広くお隣とも離れていたので窓の位置をあまり考えなくても大丈夫でした。
ですので夏の南風は家の中を通り抜け北に抜けてくれて大変風通しが良かったのです。

では現代の家で考えてみましょう。
まずはその地域の卓越風(その季節特有の風)がどちら向きの風なのかを調べます。
これは風配図というものがありますので地域の風配図を見てみればだいたい判断できます。
参考サイト→http://www.jjj-design.org/technical/meteorological.html

そして現地で実際に確かめてみる。
関東地方では夏の卓越風はだいたい南寄りの風になりますが、敷地の条件によって南側にすぐ建物が建っていると1階の南の窓からは風は入ってきません。
風の道を確認してから窓を配置することが大切になります。

例えば、私の家では南側6mくらいのところに隣家が建っていますので1階レベルでは南側ではなく隣家と隣家の間から風が吹いてきます。しかし2階レベルでは隣家の影響はなく南風が問題なく入ります。

風を入れる窓が決まったら、風が出る窓を考えなくてはいけません。
この窓は大きい窓である必要はなく小さい窓で良いのですが、大切なのは風が部屋全体を通ってくれる位置に設けなければいけません。
基本は南に入る窓をつけたら北側に出る窓をつけます。
通常の位置でなくても天井に近い位置に風が出る窓専用ということで考えても大丈夫です。
入る窓と直角方向に出る窓をつけてしまうと部屋の真ん中を風が通り抜けないので効率は悪くなります。
この場合は例えば吹き抜けをつくって2階のレベルに出る窓をつくっても効果は変わりません。
風は横方向だけに動くのではないのでこのような方法でも全然大丈夫です。

南北に二部屋並んでしまって途中に間仕切り壁で風が通り抜けない場合はどうするか。
この時は壁の上部やドアの上に欄間(らんま)を設けて風を通り抜けさせるようにします。

卓越風は南側になりますが、風はころころ向きを変えることがあります。
ですので違う方位でも入る窓を開けておくことは有効です。

そしてもし部屋が南側に向いていない場合はどうするか。
以前に採風窓のところで書きましたがウィンドキャッチと言う考え方。
南北に吹く風をたてすべり出し窓を開けて風の流れを止めて部屋の中に導き入れるという方法でできます。もちろん小壁やフェンスなどでも作ることは可能です。

外に風が吹いていない日もあると思います。
そんな時のために、
吹き抜けを利用して風通しを良くします。
階段室も空間が吹き抜けているので使えます。
そして上階の天井の下あたりに窓を設けます。
そうすると暖かい空気は軽くて上へ上へいく習性がありますので上の窓から排気されて上下に気流ができます。

以上簡単ですが書いてみました。
風通しの良い家といっても実現するには考えなければいけないことが沢山あります。
そんなに簡単なことではないので心して当たった方が良いと思っています。



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by matu-mitu | 2015-10-19 14:17 | 温熱環境 | Trackback | Comments(0)
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