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2015年 11月 26日

欠陥住宅にしないために

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横浜のマンション傾斜問題は連日新聞テレビで報道されています。
報道では色々とよく分からないことが多いのでしっかりと調査をしてちゃんとした対応をしてもらいたいものです。

その関連で戸建住宅にも目を向けられることが多くなってきました。
うちは大丈夫なのか?と。

家を建てる時に一番大事なこと、設計、工事監理と施工は完全に分ける、です。

日本で戸建住宅を建てようとするとハウスメーカーや工務店が真っ先に思いつきますが、特にハウスメーカーにお願いすると最初から最後まで、土地を見つけるところから家が建つまで、雑多な手続きなどもやってくれて手間いらずです。
でも設計も施工も全部やってくれてしまう、ということにもなります。
当然施工のチェック(工事監理)も自分の会社で行うのです。(もしくは何もやらない)
工務店も同じです。(設計事務所が設計を担当することがありますが工務店の下請けなのでしっかりとしたチェックはできません)

これはおかしいと思いませんか?
諸外国では設計と施工は分離するのが当たり前です。
設計と施工が一緒だと楽なつくり方の設計しか選びませんし施工のチェックも甘くなるのは防ぎようがないからなのです。
そこで作り手本人ではなく、建主さんの味方としての第三者の施工チェックであれば公平な目で見ることができます。

具体的にはどんなことをチェックするかというと

まず図面がしっかりと揃っているか。(設計が別の場合)
よくあることですが、確認申請用の図面だけしかない場合です。
確認申請のための図面なのでこれだけではどんな施工をするのかわかりません。
しっかりと施工することができる図面が揃っているかを確認します。

次に契約書です。
契約書や約款などは膨大な内容なので事前に書類をもらって確認が必要です。
内容のおかしいところは直してもらいます。(建主に不利な内容が書いてあることもあります)
契約書、約款、見積書、図面がセットで正式な契約書になります。

着工前には工程表を出してもらわなければいけません。
これに沿って工事が進んでいくわけなのでたいへん重要です。

着工してからは基本的には各工事前に打ち合わせを行い、どんな工事をするかを確認します。
図面に記載された材料を使って寸法や納まりを確認し合います。
プレカット図などの施工図を施工者から提出してもらって内容の確認をします。
確認が出来たら実際に施工後に図面通りになっているかを再度チェックします。
施工する前と後にチェックすることによって間違えをなくし正しい施工になるようにします。
施工後だけのチェックではなかなか図面通りにすることは難しいです。

建物が完成したら工事監理の検査、建主の検査を行います。
この時点では構造などの大きなチェックは済んでいますので細かいところのチェックだけになります。

大まかに書きましたが数ヶ月の工事期間中にチェックを何度も行いますのでなかなか大変な作業です。
私としては設計と工事監理は一緒の方がスムーズに進むと思っていますが、別々にするということもできます。

工事監理(施工チェック)はそんなにたくさんの費用がかかるわけではありません。
少しの費用で欠陥住宅が防げるのであれば何十年も暮らす住まいですからメリットは十分あると思います。
もう設計施工で頼むのはやめましょう。
そうしないと欠陥住宅は将来にわたって減ることはありません。


松田建築設計事務所HP
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by matu-mitu | 2015-11-26 10:28 | 構造 | Trackback | Comments(0)
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