2014年 04月 25日
正式な名称は浄瑠璃寺です。 京都府のはずれの方にあるので、奈良市内から車で30分くらいでしょうか。 こちらには田舎みちを車でさんざん走った末にようやく到着することができました。 まず山門までのひなびた参道がとても良い感じです。 この参道の途中に手作りたくあんや梅干しが売っている無人の売店があったりします。 とてもいいです。 北にある山門を入ると正面に大きな池があり、 その左右 東に薬師如来がいる三重の塔、西に阿弥陀如来がいる本堂が配されています。 池のこちら側が現世、本堂は池の向こう側、極楽浄土ということになります。 そしておもしろいことに本堂には阿弥陀如来が9体います。 それで九体寺といわれているのです。 何故9体かといいますと。 極楽浄土には現世での行いが良かった人、悪かった人がランク付けされるそうでこれが9階級あるそうです。 なので階級ごとに担当者が存在するということなのですね。 九体寺の形態はむかしは流行ったそうですが今はほとんど残っていないそうです。 9体の像が横並びになるので、当然お堂は横長です。 ですけどもかなりこじんまりとしたスケールなので適度な大きさでとても良いです。 当日は開いていなかったのですが、正面の建具を開けると柱の間々に9体の仏像がきっちり納まります。 年に一度お盆の夜に明かりを灯してする法要で、池の向こう側から庇に隠れて見えないはずの仏像の顔が水面に映し出される のを見ることができて極楽浄土を感じるのだそうです。 この状況ぜひ見てみたいですよね。 このお寺かなり気に入りました。
by matu-mitu
| 2014-04-25 22:58
| 建物見学
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