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居心地のよい住まい

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2015年 09月 27日

住まいの地盤改良

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緑区の現場で地盤改良工事を行いました。
ここではいわゆる柱状改良という工法を採用しました。

地盤改良のことを少し説明します。
木造住宅で地盤改良というと大まかに3種類に分けられます。

【表層改良工法】
この工法は建物の基礎下全面の厚さ50センチ程度の硬い地盤をつくるものです。
硬い地盤は固化剤と土壌を攪拌して固めます。
地盤が弱い部分が比較的浅くその下の地盤の強度にムラがない場合に選択されます。
比較的に費用は安くなります。
造成工事で盛土の上に建物がくる場合などにもこの工法は応用できます。

【柱状改良工法】
建物の基礎下に柱状の硬い地盤をつくる工法です。
軟弱地盤が10m程度の場合はこの工法が選択されます。
これも固化剤と土壌を柱状に攪拌させながら何本もつくります。
鋼管杭よりも費用は安いです。
注意点としてはピート層など地層により固化剤が固まらない土壌があるのでその時には使えません。

【鋼管杭工法】
建物の基礎下に鋼管杭を何本も埋め込む工法で支持地盤まで杭を打ち込みます。
信頼性は一番ありますので、木造だけではなく鉄骨造などでも使われます。
費用はこの中では一番高くなります。

この3種類が主流になります。
この他には最近、砕石で杭状にするようなものもありますが信用性に欠けるのであまりお勧めできません。
コンクリート製杭を打つものやその場所でコンクリートを流し込んで杭状にするものなどもあります。

どの工法を選ぶにしても根拠となるものは地盤調査の資料になりますのでしっかりと調査をすることがたいへん重要になります。



by matu-mitu | 2015-09-27 14:18 | 構造 | Trackback | Comments(0)


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