居心地のよい住まい

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カテゴリ:構造( 18 )


2017年 10月 02日

建方

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現在進行中の住宅、上棟の数日後の写真です。
野地板まで張れたので建物の外観全体がわかるようになってきました。

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by matu-mitu | 2017-10-02 14:28 | 構造 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 26日

建前

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先週末の建前の現場写真です。
この時点で屋根の最上部の材の棟木(むなぎ)が取り付いています。
この日は2階屋根の垂木を取り付けるところまで進みました。
この現場では大工さんがわずか3人なので粛々と静かに仕事が進められています。

松田建築設計事務所HP
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by matu-mitu | 2016-12-26 16:16 | 構造 | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 07日

構造計算

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地震に強い建物というとどんな建物が思い浮かぶでしょうか?
鉄筋コンクリート造、鉄骨造など。
確かに鉄筋コンクリート造は強固に地震に耐えます。
鉄骨造は柔らかい構造で地震の力を逃がしてくれます。
しかし重要なことはどちらもしっかりと構造計算をしてそれに基づいてつくられているのです。

この当たり前のことが木造では行われていません。
法規で義務付けがされていないために行われていないのです。
90%程度の木造はしっかりとした構造チェックがされていないということになります。

私の事務所では構造設計は構造設計事務所に依頼していました。
RC造や鉄骨造、木造の3階建てなど。
しかし、その他の木造については構造計算はしていませんでした。
日本では昔から大工さんが木造をつくってきたということがあるので難しい構造計算をするということは慣例としてありませんでした。
だからと言って構造チェックをしなくても良いとは言えないとも考えるようになりました。

今年に入ってから私の事務所では構造計算ソフトを導入して木造についてはすべて構造計算をすることにしました。
これにより建物の構造の全てを数値に基づいて決定することができるようになりました。
梁や基礎について、今までは経験と勘に基づき決めてきた断面形状をこれからは許容応力度計算により決定することができます。
今までの経験値が必要ないのではなく、数値で出てきたものに経験によるものを付加していくことができるのです。

これから先、大地震が多くなると予想されていて実際に地震による被害も増えています。
そんな時代に信頼性のあるしっかりとした住まいを設計し供給していきたいと考えながら日々を過ごしています。

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by matu-mitu | 2016-09-07 09:48 | 構造 | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 27日

建物沈下の原因

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数年前の話になりますが、
建物沈下の補償交渉のお手伝いをしました。

その時点で新築してから13年ほど経過した賃貸集合住宅です。
管理をしている不動産会社に最近サッシや建具などの建て付け修正の依頼が急増しました。
件数が多くなっておかしいと思い、施工会社に建物の調査を依頼しました。
そうしましたら最大で10㎝超の沈下が見つかったのです。

住人へのヒアリングによると隣地で行われた市による遊水地整備工事の時期と一致しそうです。
かなりの沈下なので住人は体感しており整備工事から始まったと認識しているそうなのです。

早速、調査の報告書などを持参して市に話をします。
市側も対応はしてくれるのですが、まずは独自に調査を行い建物沈下の原因を突き止めてからの判断になるのでそれまでは責任については何も口にはしません。
そして色々な部署から集まるのですがどの人も責任がなく曖昧な発言ばかりで、建物沈下で困っているオーナーの気持ちを理解する人はいないと感じました。
相手は役人なので半分はしょうがないとは思いつつも、この温度差にはなかなか納得できないものがありました。

市による調査、検討が始まってから長い長い時間を待たなくてはなりませんでした。
遊水地整備工事の資料も可能な限りもらい、こちらでも何が原因で沈下が起こったのかを分析します。
事前に補償までのスケジュールを作成してもらいましたが、延びに延びて大幅にスケジュールは遅れました。

時間がかかりましたが、市による報告書が出来上がってきました。
が、元々の建物に原因があって沈下が起こったというもので市には責任がないという内容。
10程度の根拠の説明が淡々とありました。(この内容はかなり愕然とする内容でした。)

それからはこちらも地盤の専門家を交えて詳細に検討。
そして市側の報告書の根拠に対して全ての反対意見を作成しました。

そして反対意見のプレゼンテーション。
かなり気合が入りました。
その場では市側から特に何もコメントがなく、ハイ分かりましたという形で終わり、少し拍子抜けの感じで帰りました。

しかし数日後に担当者から補償の話に移って下さいと連絡があり。
勝ったようです。

原因は遊水地整備工事の際、地下水の配慮をせず工事をしたために水位が下がり建物が影響を受けたという内容で確定しました。

補償といっても市側は建替費用を出すとは言いません。
あくまで沈下修正工事の費用です。
こちらから工法を提案、見積金額を出しましたが、市側からも工法の提案、見積金額が出てきます。
結局は実際の工法よりも最終の補償金額なのでお互いが納得するところで終わります。

その後沈下の大きい部分については補償金を全て利用して建替をしました。


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by matu-mitu | 2016-05-27 16:53 | 構造 | Trackback | Comments(0)
2016年 02月 09日

屋根の重ね葺き工法

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集合住宅の改修工事で屋根工事を行っています。
今回は住みながらの工事になるので、既存カラーベスト屋根の上からガルバリウム鋼板の重ね葺き工法を選択しています。
上の写真はルーフィングを張ったところ。
不織布が裏打ちされていてずり落ちないように工夫されています。
ルーフィングはタッカー止めではなく、所々金属プレートで固定しています。
屋根材はガルバリウムに硬質ウレタンフォームが裏打ちされているものです。
既存に不陸があるためにここで吸収するように考えています。


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by matu-mitu | 2016-02-09 12:11 | 構造 | Trackback | Comments(0)
2016年 01月 15日

制振装置

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現在工事が進行している住宅で制振装置を採用しています。
上の写真中央の金物がそれです。
地震の時の揺れを吸収し、その後の建物の歪みを復元してくれます。
耐震性は建物性能の基本になるものですが、それを補うものと考えて採用しました。
設置場所はそれぞれもっとも効果のある部分に、16カ所配置しています。

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by matu-mitu | 2016-01-15 13:46 | 構造 | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 26日

欠陥住宅にしないために

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横浜のマンション傾斜問題は連日新聞テレビで報道されています。
報道では色々とよく分からないことが多いのでしっかりと調査をしてちゃんとした対応をしてもらいたいものです。

その関連で戸建住宅にも目を向けられることが多くなってきました。
うちは大丈夫なのか?と。

家を建てる時に一番大事なこと、設計、工事監理と施工は完全に分ける、です。

日本で戸建住宅を建てようとするとハウスメーカーや工務店が真っ先に思いつきますが、特にハウスメーカーにお願いすると最初から最後まで、土地を見つけるところから家が建つまで、雑多な手続きなどもやってくれて手間いらずです。
でも設計も施工も全部やってくれてしまう、ということにもなります。
当然施工のチェック(工事監理)も自分の会社で行うのです。(もしくは何もやらない)
工務店も同じです。(設計事務所が設計を担当することがありますが工務店の下請けなのでしっかりとしたチェックはできません)

これはおかしいと思いませんか?
諸外国では設計と施工は分離するのが当たり前です。
設計と施工が一緒だと楽なつくり方の設計しか選びませんし施工のチェックも甘くなるのは防ぎようがないからなのです。
そこで作り手本人ではなく、建主さんの味方としての第三者の施工チェックであれば公平な目で見ることができます。

具体的にはどんなことをチェックするかというと

まず図面がしっかりと揃っているか。(設計が別の場合)
よくあることですが、確認申請用の図面だけしかない場合です。
確認申請のための図面なのでこれだけではどんな施工をするのかわかりません。
しっかりと施工することができる図面が揃っているかを確認します。

次に契約書です。
契約書や約款などは膨大な内容なので事前に書類をもらって確認が必要です。
内容のおかしいところは直してもらいます。(建主に不利な内容が書いてあることもあります)
契約書、約款、見積書、図面がセットで正式な契約書になります。

着工前には工程表を出してもらわなければいけません。
これに沿って工事が進んでいくわけなのでたいへん重要です。

着工してからは基本的には各工事前に打ち合わせを行い、どんな工事をするかを確認します。
図面に記載された材料を使って寸法や納まりを確認し合います。
プレカット図などの施工図を施工者から提出してもらって内容の確認をします。
確認が出来たら実際に施工後に図面通りになっているかを再度チェックします。
施工する前と後にチェックすることによって間違えをなくし正しい施工になるようにします。
施工後だけのチェックではなかなか図面通りにすることは難しいです。

建物が完成したら工事監理の検査、建主の検査を行います。
この時点では構造などの大きなチェックは済んでいますので細かいところのチェックだけになります。

大まかに書きましたが数ヶ月の工事期間中にチェックを何度も行いますのでなかなか大変な作業です。
私としては設計と工事監理は一緒の方がスムーズに進むと思っていますが、別々にするということもできます。

工事監理(施工チェック)はそんなにたくさんの費用がかかるわけではありません。
少しの費用で欠陥住宅が防げるのであれば何十年も暮らす住まいですからメリットは十分あると思います。
もう設計施工で頼むのはやめましょう。
そうしないと欠陥住宅は将来にわたって減ることはありません。


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by matu-mitu | 2015-11-26 10:28 | 構造 | Trackback | Comments(0)
2015年 10月 07日

長持ちの家を建てるには

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長持ちの家を建てるにはどうしたらよいでしょうか。
日本に建てるとしたらやはり木の家ということになります。
その理由は。

日本の森林面積は約7割です。
それだけ木材が豊富に存在するということです。
ですから木材を使って家をつくるということは昔から普通のことなんですね。
そして森林面積の4割は人工林です。
人工林はどんどん活用しなければ死んだ森林になってしまいますのでどんどん使って植えて育てるというサイクルをしないと我々の環境のためにもよくないんですね。

それに日本は地震がたいへん多い国です。
木の家は元々揺れに対して粘りつよく耐えてくれます。
「しっかり」とつくれば地震に強い家がつくることができます。

火事のことも考えておかなければいけません。
ハウスメーカーなどによくある鉄骨の家と木の家を比べると火に強いのは木の家です。
木は燃える材料ですが鉄のように一気にグニャと倒れることはないので逃げる時間を稼ぐことができます。
(消防士の間では常識のようです)
それに私の設計する家は木をたくさん見せるようにつくりますので木材一本一本が太くなってさらに強くなります。
火事の時は煙にやられることも多いのでその他の材料もなるべく有毒ガスが出ないものを使いたいです。

湿気対策も考えなくてはいけません。
ここでも木は調湿機能があります。
仕上げ材料や隠れてしまう材料も自然素材をたくさん使うと調湿が見込めますのでよい方向へいきます。
家中を風が通り抜けるように考えられていると自然と換気ができてジメジメしない環境がつくれます。
湿気対策をしないと建物にも悪いばかりでなくなにより快適に暮らすことができません。

そして間取りも。
木の家というのは日本では昔から大工さんなどから伝承されたシステムがあります。
ですので建てた後のリフォームにもいろいろな選択肢があります。
柔軟性があるんですね。
ですので将来のことを考えても暮らし方にバリエーションが出てきます。

どうでしょうか、木の家。
たくさん選ばれるのには理由があるのですね。



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by matu-mitu | 2015-10-07 09:07 | 構造 | Trackback | Comments(0)
2015年 09月 29日

住まいの地盤調査

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家を新築する時にきちんと地盤調査をすることは大切です。

木造住宅ですと建物重量があまりないので通常スエーデン式サウンディングという調査が行われます。

これはごく簡易な調査方法になります。


どんな調査方法かと言いますと、


先端がスクリュー状になっている鉄の棒を重りをつけてグルグル回転させて地中に埋め込んでいきます。

半回転を1回とカウントして、その回数の多い少ないで地盤の硬さを図るものです。

建物基礎下から2mが荷重が影響する範囲なのでその間の回数で地耐力を算出していきます。


通常は地耐力30kN/㎡を上回っていればOKです。

下回っている場合はなんらかの地盤補強が必要になってきます。


数値以外に注意しなければいけないところ、


重りを載せた状態で回転させなくてもスーと沈んでいく場合があります。

これは自沈と言いまして、その場所は地盤が非常に弱いということになります。

ですので地耐力が30kN/㎡以上あるのですが自沈をおこしている地層がどこかにあるとその部分の対策をしなければいけません。


調査を行った時に調査員が感じた感覚なども報告書には記載されることが多いのですがその内容によって基礎形状が変わることもあります。

ですから数値だけを見て安易に基礎形状を決定するのは危険です。

建物の土台になるわけですから地盤調査の結果を慎重に検討して安心の基礎形状を選択したいものです。

できれば基礎形状を決定した時に設計者に地盤調査の内容をどのように検討したのかも聞いてみるのも良いかもしれません。



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by matu-mitu | 2015-09-29 15:37 | 構造 | Trackback | Comments(0)
2015年 09月 27日

住まいの地盤改良

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緑区の現場で地盤改良工事を行いました。
ここではいわゆる柱状改良という工法を採用しました。

地盤改良のことを少し説明します。
木造住宅で地盤改良というと大まかに3種類に分けられます。

【表層改良工法】
この工法は建物の基礎下全面の厚さ50センチ程度の硬い地盤をつくるものです。
硬い地盤は固化剤と土壌を攪拌して固めます。
地盤が弱い部分が比較的浅くその下の地盤の強度にムラがない場合に選択されます。
比較的に費用は安くなります。
造成工事で盛土の上に建物がくる場合などにもこの工法は応用できます。

【柱状改良工法】
建物の基礎下に柱状の硬い地盤をつくる工法です。
軟弱地盤が10m程度の場合はこの工法が選択されます。
これも固化剤と土壌を柱状に攪拌させながら何本もつくります。
鋼管杭よりも費用は安いです。
注意点としてはピート層など地層により固化剤が固まらない土壌があるのでその時には使えません。

【鋼管杭工法】
建物の基礎下に鋼管杭を何本も埋め込む工法で支持地盤まで杭を打ち込みます。
信頼性は一番ありますので、木造だけではなく鉄骨造などでも使われます。
費用はこの中では一番高くなります。

この3種類が主流になります。
この他には最近、砕石で杭状にするようなものもありますが信用性に欠けるのであまりお勧めできません。
コンクリート製杭を打つものやその場所でコンクリートを流し込んで杭状にするものなどもあります。

どの工法を選ぶにしても根拠となるものは地盤調査の資料になりますのでしっかりと調査をすることがたいへん重要になります。


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by matu-mitu | 2015-09-27 14:18 | 構造 | Trackback | Comments(0)